イベント
ひらたよーこ＋矢野 誠「クレーの天使」
バンド名：STUDIO木曜日
開場：19:00／開演：19:30
前売：2,800円／当日：3,000円
場所：吉祥寺・MANDA-LA2
URL：http://www.mandala.gr.jp
詩：谷川俊太郎『クレーの天使』全18篇 曲：ひらたよーこ、矢野 誠
出演：ひらたよーこ（歌、キーボード）、矢野 誠（ピアノ）、大光 亘（ドラム）
●開演：2012年2月24日（金）夜7時半より （開場は開演の30分前）
●料金：前売 ＆ 予約 ￥2,800／当日 ￥3,000
（税込／ドリンク別／全自由／整理番号付）
●発売（店頭発売のみ）：吉祥寺・MANDA-LA2 （0422-42-1579）
●予約（メールのみ）：Studio木曜日 （studiomokuyobi@freeml.com）
●お問い合せ：
吉祥寺・MANDA-LA2 （0422-42-1579）
Studio木曜日 （studiomokuyobi@freeml.com）
http://web.me.com/yokohirata
●会場：吉祥寺・MANDA-LA2
TEL 0422-42-1579
http://www.mandala.gr.jp
東京都武蔵野市吉祥寺南町2-8-6 第18通南ビル地下
ＪＲ中央線/井の頭線「吉祥寺」下車 南口徒歩2分
●今回のライブ：
ひらたよーこ＋矢野 誠。静かな熱狂を呼ぶ話題のユニットの2012年コンサートは、吉祥寺・MANDA-LA2からスタートです。早くも傑作と評判の最新作「クレーの天使」に、大光 亘の繊細なドラムが加わり、さらに優しく楽しいグルーブにのって登場します。ご期待ください。
詩集『クレーの天使』は、画家・パウル・クレーの描いた多彩な表情の天使たちを主題に、詩人・谷川俊太郎が18の詩を寄せたものです。ひらたよーこ＋矢野 誠が、これらの珠玉の言葉を歌とピアノにのせてお届けします。2011年9月6日名古屋CLUB QUATTROにて初演、11月16日渋谷CLUB QUATTROでは谷川俊太郎の朗読とのコラボレーションが話題を呼び、11月26、27日静岡県芸術劇場での研ぎ澄まされたデュオ演奏は高く評価されました。
喜納昌吉、吉田美奈子、矢野顕子、南佳孝、石川セリら100名以上のアーティストを手がけ、作曲家・編曲家・プロデューサ・ピアニストとして日本の音楽シーンの底上げに貢献してきた鬼才・矢野誠。ことばをうたうバンド「あなんじゅぱす」で正岡子規から谷川俊太郎まで100年の言葉を歌い、音楽と演劇の両シーンで注目を集めてきたひらたよーこ。「歌」を追求する、異色にして必然ともいえるこの二人のユニットにご注目ください。
●ライブ・レビュー：
ひらたよーこ＋矢野誠 「解き放たれる日本語」
矢野誠といえば、フォーク～ニューミュージック～ロックと、７０年代以降の日本の音楽シーンを支えてきた名アレンジャー／プロデューサー／キーボード奏者。喜納昌吉＆チャンプルーズのデビューアルバムや矢野顕子の「ジャパニーズ・ガール」など、彼が制作に関わった作品で歴史的傑作とうたわれるものは少なくない。その矢野が最近打ち込んでいるのが、女性シンガー・ソングライターひらたよーことのデュオ活動だ。
ひらたは青年団など複数の劇団で舞台に立つ傍ら、シンガー・ソングライターとしても活動し、近年は、現代詩や短歌にメロディーをつけて歌うバンド「あなんじゅぱす」を率いてきた。矢野と組んだデュオでもやはり詩にこだわり、去年出たデビューアルバム「少年」では、谷川俊太郎の同名詩を矢野のピアノをバックに歌っている。
そんな２人のライブを先日見た。題して「クレーの天使」。前半では、谷川の詩集「クレーの天使」に矢野と２人でメロディーをつけた作品ばかりを、そして後半では前述の「少年」の収録曲を歌う谷川俊太郎づくしのステージということで、谷川本人も途中でステージに登場し、詩を朗読した。ギターの水谷紹も随時加わるが、伴奏の柱は一貫して矢野の生ピアノだ。そしてそれはけっしてテクニカルなものではなく、独特のなまりを持ったとつとつとした演奏だが、まるで一音一音に意味と感情が潜んでいるようで、強く引きつけられる。対するひらたの歌も、これまた一語ずつ丁寧に、彫琢（ちょうたく）された日本語を宙に解き放ってゆく。不器用な２人が向きあい、互いを触発し、高めあってゆく姿には不自然なてらいもなければ、にごりもない。まことに明澄にして直截（ちょくさい）。言葉の力について改めて考えさせてくれる貴重な体験となった。１１月１６日、ＣＬＵＢ ＱＵＡＴＴＲＯ。（音楽評論家・松山晋也／毎日新聞 2011年12月1日 東京夕刊）
●画＆デザイン：深澤 研 ●写真：田中 流 ●企画・主催：Studio木曜日